先日、富山県福光美術館の企画展「アートって何なん? ーやまなみ工房からの返信ー」に行ってきたご縁で
ばーと◎とやまさんの工房にお伺いしました。
ばーと◎とやまさん月に約2回、午前中にワークショップをしており、
そこでは、障がいのある大人の方が自由に来られ、絵を描くことができます。
今回のワークショップでは5名の方が保護者さんと来られており、
パステルで絵を描いたり、立体的な消防車を作ったりと思い思いの活動をされていました。
代表の米田さんにお話を伺うと、
ばーと◎とやまさんでは、「絵を描きたいけど、自由に描ける場所がない!!」という当事者の想いから始まったため、絵を教えるのではなく、表現できる場所をつくるという点に重きを置かれているそうです。
確かに見ていると、
ばばばっ!と一心不乱に描き、すぐ次の作品に取り掛かる方
消防士のパーツを作る際に、まずその消防士の下着から作り、その上に服を重ねていく方
1人ひとり、制作にかける時間とこだわりが違っておられました。
また、絵にかける思いにも違いがあり、
絵を売って収入にしたい方、趣味として絵を続けたい方
色々な方が保護者の方を含め、いらっしゃるとのことでした。
その、様々な想いを実現させるため、絵を販売していくための”cotae”というブランドも作られたそうです。
私自身、大学時代アールブリュットに感動し、福祉の道に入ったことから
そのほかにも、たくさんのお話をさせていただきました。
ライトブレイン上飯野校にも、絵が好きな子がたくさんいます。
そんな子の将来の表現の場に、もしくは絵を仕事にしていくために
UNIQUERとして、何を役割とするべきなのか、
ライトブレイン上飯野校として何ができるか、考えさせられました。
UNIQUERは、まだまだちっぽけな存在です。
子どもたちが「こうなりたい!」と言ったときにそれを実現するには
地域の組織、企業の方の協力が不可欠です。
子どもたちが社会に出る機会を失わせないために
頑張りたいと思います。
ばーと◎とやまさんについて
ばーと◎とやまさんのホームページはこちらからご覧いただけます。
また、ばーと◎とやまさんもかかわっておられる福光美術館の企画展も
下記の通り開催中です。ぜひご覧ください。
「アートって何なん? ーやまなみ工房からの返信ー」
美術に無縁だった人たちが、爆発的な表現作品を生み出している。今、国内外から注目を浴びている社会福祉法人「やまなみ工房」(滋賀県)のあり方は、「アートって何?」という問いかけに鋭く答えてくれる。
会 期 2021年3月6日(土)~5月9日(日)
休館日 火曜日(5月4日(祝)は開館し5月6日(木)休館)
観覧料 一般700円 / 高大生210円 / 中学生以下無料(常設展観覧料を含む)
詳細は福光美術館HPへ